サトウは2013年に銀座コーチングスクール(GCS)でコーチングを学びました。
講座を修了し、認定を取ったのは2014年の4月。認定を取れば、プロコーチとして名乗っていいというものです。なので、学び始めたときには、『講座を卒業後、すぐ起業しようかな』と考えていたんですが、結局は実現できませんでした。
その理由をお伝えしていきます。
銀座コーチングスクールに限らず、どこかのスクールに通って、そこを卒業したらスキルを使って独立・起業したい・・・っていうことを考えている人に読んでほしい記事です。
スクールの良し悪しはあるかもしれませんが、そんなことより重要なのが自分自身の心の持ち方と考え方と覚悟。その状況のサトウ自身の足りなかった部分を振り返ります。
もちろん『これを伝えてくれれば、より独立しやすかったのに!』っていうのもあります。が、4年前にそれを言われても、その真意に気づけていたかは不確かなもの。今の自分自身の器の分しか、話は入ってきませんから。
-目 次-
1. 学んでるうちに、学ぶのに一生懸命になっちゃった
2. まだその時じゃないって思っちゃった
3. 起業家のマインドになっていなかった
4. 人生のゴールを描けていなかった
5. なんやかんや、現状に満足していた
振り返ってみて感じること
ざっくり見出し
1.学んでるうちに、学ぶのに一生懸命になっちゃった
1点目は、『学ぶこと』に一生懸命になっちゃったということですね。
これ、半分はサトウの性質のせい。サトウはストレングスファインダーをやると『学習欲』という資質が出ることからもわかるように、『学ぶことそのもの』が好きなんです。
それ自体は全然悪い点ではないんですが、独立するために銀座コーチングスクールの講座に通ったとき、それが障害になっていました。
銀座コーチングスクールには、A・B・C・Dっていう講座を順番に受けていき、それが全部終わると最後に認定試験を受けて卒業って形なんですよ。卒業っていうか『認定』ですけど。
通い始める前に、スケジュールを見て、皮算用するわけです。
『半年後ぐらいでA~Dのクラスが終わって認定とれるから、認定終わったらすぐクライアント取り始めて、起業だな』ってな具合に。
ホームページを見たり、オリエンテーションのときには、『卒業生の8割がプロコーチ』って言ってるから、まぁ認定とれば普通にそうなるんだろうと信じ切ってましたから。
でも、最初のクラスを受けて、コーチングのノウハウを学ぶうちに、こう思ったんです。
『このノウハウめっちゃ素晴らしい! もっとどんどん学んでいきたい!』
起業したい、から、『コーチング上手くなりたい!』『このノウハウを学びたい』に変わっちゃったんです。
最初は、しっかりプロコーチとして独立しようと思ってたのに、途中から目的が学ぶことそのものにすり替わってしまいました。残念なことにね。
本来だったら、カリキュラム中にクライアントを取って、実践の中で試行錯誤して何とかやっていく・・・その中で講座で理解を深める、という風に学べよかったんですけど、それができませんでした。
客観的に見れる、今だから言えることですけどね。
2.まだその時じゃないって思っちゃった
2点目は、まだその時じゃないっていう風に思っちゃったことです。
前述の通り、講座に申し込んだその瞬間は、『卒業すればプロコーチとしてやっていける』と思っていました。だからこそ申し込んだわけで。
でも、コーチングスクール受け始まってちょっと経つと、余計なことに気づいちゃうんです。
『周りに自分よりも凄いコーチがいる』って。
サトウはまだ学び始めて2ヶ月目。でも、同じ学んでいる仲間でも、周りには学び始めて3年とか4年の人がいたりとかして、かつ、他のスクールにも通ってきました、とか、NLP学んできました、とか。いろんな情報が入ってきます。
でも、その人が未だにコーチとして活動してなかったりするんです。活動していても副業とかで、しっかり稼いでるわけじゃなかったり・・・
学んでから3年経ってるけど、今まだサラリーマンでクライアントいなくて、そのうち独立したいんですみたいな人がザラにいるんです。
そんな話を聞き続けているうちに、当初描いていた『学び始めて半年、認定後にすぐ起業する』っていうことが遠い遠い夢物語のように感じてきました。『あれ、実態は何か違うのかな?』って感じました。
3年経っても全然プロコーチとして独立していないのが当たり前、みたいな・・・知らず知らずに基準が下がっちゃったんです。
そんな、コーチ業界のことをよく知る(風に見える)先輩に聞いてみると、『活躍してる人は本当に一握り』とかの話も聞いたりしました。学び始めて半年で起業をしたとして、サトウはその一握りに入るのかどうか?って考えちゃって。
人と比べちゃって、学びをもっと深めなきゃいけないんだろうな・・・って勝手にハードルを上げちゃったんです。
そして次に思うことが、『もっと学ばなきゃ』でした。
いろいろな講座やスクールを見ると、卒業してもその上位コースや次のプランみたいのが用意されてること、結構多いんですよね。『コーチングの講師養成講座』とか。用意されてると、卒業した後も次も学ぼうかなっていう風に、どんどん『学ぶ』『学ぶ』っていう方向に進んじゃったんですよね。
サトウの体験を踏まえて考えると・・・
特にこれ、今サラリーマンである程度安定した収入があって、かつ自己投資も十分できる、ちょっと余裕がある人。陥りやすいですよ。
『僕は独立してもうまくコーチとしてスキルを使えるんだろうか』みたいな余計なこと考えちゃって。
どう考えたって、実践が先じゃないですか。実践してない人から教わったって効果がないじゃないですか。でも、上位プランがあるなら、もっと学ぼうかって、そこでまた勝手に自分にブレーキがかかっちゃうんですよね。
上位プランなんてのは、学びたい人だけが学びに行けばいいだけです。それよりも実践の方が100倍大事。学ぶにしても、実践を積みながら学ぶ!その方が100%いいです。
だから、余計な学びの前に、『もういいからやっちまえ』ってことです。必要なのは、その決断力です。
3.起業家のマインドになっていなかった
3点目はまだ起業家のマインドになってないってことです。いや、正確にはサラリーマンのマインドのまま、起業しようと考えていました。
まず商品(コーチング)にさほど自信がなく、コーチングに価値を信じ切れていませんでした。これはデカいです。自分のやろうとしているコーチングのサービスに、どれだけの価値があるのかっていうのをしっかり理解していなかった・・・
今考えれば不遜極まりない。失礼もいいところ。そりゃそうですよ。効果を信じ切れてないものを売ろうとしているわけですから。
でも当時は、それなりに頑張ってましたよ。コーチングを学んで、その中でもちろんめちゃくちゃ練習は積み重ねました。
でも、自分にコーチをつけて自分自身がブレイクスルーを起こした経験は無かったです。有料でコーチをつけて、自分でその効果を体感するということを、疎かにしていました。
『このノウハウはすごい!』と思ったコーチングですが、サトウ自身がコーチングに対する成果が確信できていなかったんです。
だから、お金を取れるマインドにならなかった。例えば、月額3万とか5万とか、半年で60万とか・・・お金をいただくっていう意識を持てていませんでした。
コーチングスクールに『学び』に行くのには、40万円かかったという事実はあります。ただ、学びへの投資は出来ていたんですが、それと実際のコーチをつけて成果を出すっていうこととは全くの別の話。
そこを体感しないことには、自信を持って言えないんですよ、値段を。だからどんどん安くしちゃうし、そうなれば当然ビジネスにならないわけで。
自分が自信持って商品を売るためには、その価値を真に確信していないといけないんです。
手っ取り早いのは、同額以上のサービスをお金を払って受けること。お金を払った経験がないと、何をやるにせよダメですね。
あとサトウの場合、会社員時代の仕事のマインドが抜けきれていませんでした。
そこそこの大企業にいて、商社向けの基幹システムの保守・運用をやっていたんで、仕事上のチャレンジは少なかったんですね。
出来上がっているシステムが、普通に動くのが当たり前。基本的に失敗もしないし、チャレンジもしない。余計なことをする必要はなくて。
トライアンドエラーの環境にはいなかったんですよね。
でも、コーチングで起業して新しくクライアントとっていこうとするときには、そんな保守的な考えは邪魔でした。今までの経験とまったく違うことをやるんで、普通に考えても上手くいかないことの方が全然多いわけですよね。
上手くいかないことが多い中で、どうやったら上手くいくんだろうかを考えて、試行錯誤を重ねて、トライトライトライ・・・
上手くいったら、なんで上手くいったのかの要因を分析して、同じように再現できるように自分の中で手順と言うか定跡を作っていくわけです。それでも、定跡どおりにもいかないことも多いんで、そこは経験でカバーしたり。
だから、どう考えたってトライアンドエラーの体質じゃないとダメなんです。
失敗を恐れたり、ちょっと上手くいかなかったからやめてしまったりとか、やっぱ自分のできる範囲でだけで頑張ろうとしたりとか・・・そういう風なマインドでした。
今振り返ると、やっぱりすごいブレーキだらけなんですよね。
今だったら、優秀なコーチをつけて、ブレーキをバンバンぶった切ってくことを、当然やっていくわけです。起業するには、コーチをつけるって一番早い手段じゃないですかね。
4.人生のゴールを描けていなかった
4点目は人生のゴールを大きく描けていないことでした。
なんとなく『独立』ってかっこいいじゃないですか。正直、その憧れだけで考えていました。
独立して、年収1000万とか2000万とかを目指そうって思った時に・・・数字では思い描くものの、その具体的な状態や、その先にどうなりたいんだっけ・・・という将来像を全く描けてなかったです。
描けないっていうことは、つまりは実現できないってこと。独立に向けての行動をしようにも、『最初の一歩もこの方向でいいんだろうか』って、何回も思い直しちゃうんですよ。
考え直して考え直して、あ、やっぱ違うなとかって。ちょっと違うとまたすぐ辞めちゃったりして・・・ゴールが無いと、行動にめちゃくちゃブレーキがかかります。
ぶっちゃけ、本心では起業したくなかったんだと思う。
『したい』とは言うものの、心の奥では『現状維持』を望む、そんな状態だったんでしょう。
そんなフワフワした状態だから当然、起業するにまで至らず。悔しさがさほど無かったですからね・・・。
ゴールが決まっていないと、どこにもたどり着けません。成り行きでたどり着く場所はありますが、行きたいところには絶対に行けない。
明確なゴールに向けて、そこからの逆算で考る・・・コーチングを学んだなら当然理解しているはずのことが、真に自分に落とし込めていませんでした。
先の将来を見通している状態じゃないと、今の決断・選択が正しいかどうか判断できないんですよ。
基準が無いから、決めたことに自信が持てない。だからフラフラしちゃう。
だから結局進まないし、進まないからやっぱ起業難しい、ダメ、怖い・・・とかってなっちゃうんですよね。
特にコーチとして独立したかったわけですからね・・・自分の言動がコーチらしくないとか、意味不明ですよね。
5.なんやかんや、現状に満足していた
最後の5点目は、やっぱりなんやかんや現状に満足していたってことです。
それはもちろん悪いことじゃないですよ。今までの自分の人生の積み重ねですから。小学校、中学校、高校出て、大学行って。そこから就職して何年か経ってるわけですよね。
仕事もそれなりにやってきて、責任のある仕事が出来るようになったわけです。部下がいたり、今の自分が満足するような収入、もらえてました。それなりに。
現状がそこそこ快適で満足しちゃっているんで、決断が鈍りました。踏み切れませんでした。
ここまでに挙げてきた1~4の理由もあれど、満足している現状から抜け出すための、『決断』と『覚悟』が絶対的に足りていなかったですね。
現状がそこそこ満足できる中で、それを断ち切って、新たな道を進みたいと思うんだったら、強烈な決断をする必要があるんですよ。それができていなかった。
その決断のためには何が必要かっていうと、ひとつはゴール。『いつ独立するか』です。まずゴールを決めるのがコーチのやり方です。これが致命的に曖昧でした。
「起業できたらいいな」じゃ、いつまでたっても出来ません。
曖昧なゴールは、曖昧な目標になり、曖昧な行動になります。ゴールを決めて、決断して、覚悟して、行動に移すから、結果が得られるんです。
だから例えば、今このブログ読んでるあなたが・・・今、サラリーマンで、ゆくゆくコーチとして起業して稼ぎたい、って考えているんなら、起業の日付を決めるところから始まりますよね。
仮でいいんで、日付を決めちゃいましょう。
日付を決めずに、色々周りの人の情報とか調べ始まる・・・とかなると、大変。フラットな目線で調べますから、「どうすれば上手くいくのか」から、「上手くいかないかも」・・・と、探し始めます。上手くいってない人の情報なんて要らないです。ゴミです。
周りがどうであろうと関係ない。あなたの上手くいく方法を探ればそれでいいんです。
周りにこんな人がいるとか、基準を外側に求めちゃうと、いつまでたっても自分の中で決められません。自分の基準で考えてください。
もしこれ見てる人が、『独立までにどれぐらいあればいいですか?」っていう風に気になるんだとしたら・・・本当に全くのゼロからだったとしても、サトウはMAX1年でいいと言います。
一年でも長い。半年あれば何でも準備できますよ。
終わりが決まってると、そこに向けた行動が始まるんですよ。そのために必要な情報を取ろうとするし、そのために必要なクライアントを取るし。生きてくのに最低15万必要だと思ったら、それだけは絶対稼がなきゃって必死になる。そう動くから成功できるわけですよね。
安全地帯にいるうちは、安全な探し方しかしないんですよ。
もちろん、サトウもそうでした。
だから、ちょっと笑われるのが嫌だとか、断られるのが嫌だとか。トライアンドエラーの試行回数が減るんで、当然上手くいく回数も少ない。悪循環です。
自分が提供したいタイミングと、相手が求めてるタイミングで全然違うので・・・上手くいかないことが多いのは当然です。
今になって思うのは・・・自分が発信力を上げて、継続して発信していって、それを相手がたまたま反応してくれる・・・それぐらいのつもりになってから、上手くいき始めました。
振り返ってみて感じること
5つの観点で振り返ってきましたが、全体的に『本気で仕事として取り組むのか!?』という覚悟が絶対的に足りてなかったですね。
不足感を紛らわすべく、さらなる学びに走ったり、有益ではないいろんな情報を集めたり。。。本質的じゃないことをやっていました。
どんなスクールや講座に通っても、そこだけに甘んじちゃいけない。留まっちゃいけない。
自ら考えて行動を起こして、チャレンジをすることが大事。時には恐れを感じるほどのビッグチャレンジを。
どこかのスクールを終えたあなたが・・・
当初の思いのままに、自分の進みたい道へ進めますように。
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