刑務所の鉄格子の間から、二人の男が外を見た。
一人は泥を眺め、一人は星を眺めた。
久しぶりにシビれる言葉に出会った。これは、紹介せずにはいられないですね。
どう感じるか、捉え方は自分が決めている
この2文は、デール・カーネギーの名著『道は開ける』からの引用です。お持ちの方は、Part.4の17、「レモンを手に入れたらレモネードをつくれ」をお読みください。
※『レモン』には不快な意味があるとのこと。
なので、この項のテーマは「マイナスをプラスに変える」ということ。
日々の生活でも仕事でも、自分の置かれている状況や環境、あらゆるマイナスと思われるものが、あなたの周りにもたくさんあるかもしれません。
それを嘆いたり、愚痴をこぼしていたり、その状況に打ちひしがれてしまっていたり。。。
でも、そんな「マイナス」と思えること、は、本当に「マイナス」なのでしょうか。
・・・いいえ。絶対的にマイナスなものはありません。
物事はただの『ひとつの事象』に過ぎません。それをプラスに捉えるか、マイナスに捉えてるか・・・。それを選んでいるのは自分自身です。
例えば、雨が降ったとき。濡れるのがイヤだと思う人がいる一方で、恵みの雨だと感謝する人もいます。
また、パートナーが嫌いと思う人がいる一方で、最良のパートナーだと確信している人もいます。
事象そのものは変わらないとしても、自分がそこから何を感じて何を受け取るか。
自由なものから、自分自身で『捉え方』を選んでいます。それは、自分が完全にコントロールできるものです。
だったら、『マイナスだ』と思い悩むのではなく、『プラスの面』を探し出すような観点で物事を見たいものです。
弱点を武器に変えろ!
そして「マイナス」さえも「プラス」に変えることができます。その能力を人間は持っています。もちろん、私も、あなたも。
お金がない、情報がない、スキルがない、人脈がない。
ただ「ない!ない!」と嘆くのでは、何も変わりません。「ない」という状況を受け入れたうえで、そこで自分がどう変わっていくのか、どう行動していくのか。それによって、運命を切り開くことができる・・・というこの考え方に強く感銘を受けています。まさにその通り。
偉人となっている人の過去を振り返ると、ほとんどの人が「マイナス」と思われるような、ひどい悪条件を抱えています。偉人は最初から偉人なのではなく、弱点を克服しようとする過程で、開花していったのです。
この項の中で、アメリカの哲学者・心理学者のウィリアムジェームズの言葉が引用されています。
『我々の弱点そのものが、思いがけないほど我々を助けてくれる』
現時点で「無い」としても、それが武器になることだってあります。「あるもの」も「ないもの」も、現時点の自分が持っているただの材料。どれをどう組み合わせ、何を作り上げていくか。料理のようなものなのです。
いろんな例があります。
無いからこそ、必死になって人一倍努力した。
無いからこそ、他のことでそれを補おうと他のスキルが伸びた。
無いからこそ、それを持っている人と組んで、自分は他の領域を伸ばすことに専念した。
無いからあきらめる?無いから行動ができない?
いやいや。無いなら無いなりに受け入れて、出来ることを探していきましょう。自分自身が、自分を一番大切に扱ってあげましょうよ。
自分という素材で、最高の料理を
あなたが今、感じている、マイナス、環境のひどさ、ハンディキャップ。どんなものがありますか??
逆に、あなたが持っているプラスのこと、恵まれていること、スキル、能力・・・どんなものがありますか??
どれもすべて、あなたの持っている「素晴らしい材料」です。その材料をどう捉え、どう料理し、どんなものを作り上げるのか。あなたの腕が問われるところですね。
最高の料理が出来上がりますように。
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