「今、忙しくて・・・」と今年、何回言いました??
チャレンジしたいことがあるのに、『忙しい』を連発しているのであれば・・・意識して『スペースを空ける』必要があります。
カバンを持つ手は2本だけ
手が2本ある我々は、カバンをふたつ持つことができます。
手が2本である以上、一度に持てるカバンは、ふたつまでです。簡単な話ですよね。
ふたつを持っている状態で、もう一個、目の前にカバンがあった場合には・・・
今持っているふたつのうちのどちらかをすぐに手放すか、もしくは、目の前の新しいカバンを持つことを諦めるという選択をしなければなりません。
『選択』があり、『決断』があるわけです。
『・・・ちょっと手放してくるから1日待っててね』
と先延ばしにすることもできますが、1日後に、まだカバンはあるとは限りません。手の空いている誰かが掴んでしまうかもしれません。
手放すのに時間がかかるということは、それだけ掴み取るチャンスを逸する可能性が大きいのです。
何を選ぶか、選べるかは自分の状態次第
もう少し、実態に沿った話を考えてみましょう。
会社にいて、副業禁止なのであれば、その仕事に専念する必要があります。副業は禁止、という決まりで契約しているんですから、守るべきでしょう。どうしても変えたければ、正面切って交渉して認めてもらうほかありません。
バレたらクビを覚悟でやる人もいるかもしれませんが・・・おススメしません。バレたらどうしようという状態で身が入るとは思えませんし、それで成果が出るとも思えません。さらに、本当にクビになったとき、会社を恨みかねませんからね。。。
お門違いですよね。会社にいれば、その状況を受け入れるしかないのです。
ただ、会社の中でも複数のプロジェクトに参画はできますよね。モノによっては、7つぐらい並行でやれるかもしれませんね。そういう手の広げ方はアリでしょう。
また、会社ではなく、個人で働いていれば、様々な種類の仕事を出来る可能性は高まります。コーチ、講師、執筆活動、イベント主催、将棋の講座・・・様々やっていますが、自分の時間には限りがあります。
そこで出来る仕事の量にも、もちろん限界があります。平均すれば、1日に12時間も働けば十分でしょう。それ以上は、本来は物理的にできないのです。
会社員、個人、いずれにせよ・・・
自分の手が、仕事でいっぱいの状態のときに、新しい面白そうな仕事が来たとすれば・・・
今持っている仕事のうち、どれかを手放すか、もしくは、目の前の新しい面白そうな仕事を諦める、という選択をしなければなりません。
今の状況を判断して、『今何が必要か』を選び取るのはあなた自身です。
現状優先という高いハードル
なんでか分かりませんが、パンパンに抱えているときにこそ、面白そうな仕事の話がくるんです。
『あ!これ面白そう!これは絶対やりたい!!』
そんなとき、その仕事にすぐに取り掛かれるでしょうか?今の仕事をすぐに手放せるでしょうか?おそらくNoでしょう。
だから、手放すことをせずに、すべてを出来ると思い込み、請け負いますが・・・やろうと決めた後に気づくんです。
『でも忙しい!なかなかやる時間がない・・・!』
何故、なかなかやる時間が無いという状態になるかというと・・・「現状は優先されるから」です。
責任や周りとのしがらみもあるので、『今、すでにやっていること』をおろそかにすることはできません。引継ぎもせずに一気に『辞める』という決断はできないでしょう。
新しいことに取り組みたいのに、現状の手一杯さでチャンスを失ってしまうことにもなりかねません。
だから、新しいことは、いくらおもしろそうだと思っても、一番後回しになって・・・結局、そこに費やす時間もエネルギーも確保できずに辞めてしまう・・・これが、『忙しい』の仕組みです。
掴みたいなら、持つな。掴んだら、離すな。
手いっぱいの状態で、何か新しいものを欲しいと思っても、掴めません。
掴めないのに欲しがって、今の荷物を離さずに新しいものをなんとかして手に持とうとしたり、背負ってみたり・・・だから無理矢理になり、せっかくの仕事なのに完成度が下がり迷惑をかけます。
それか、自分が忙しくなりすぎてあらゆることがおろかになってしまいます。バランスを崩すのは綻びのもとです。
チャレンジしたいとき。何かを新しく掴みたいなら・・・
片手を空けましょう。「持たない」ことです。意識的にスペースを空けましょう。そうすれば、チャンスに敏感に反応することができます。
平時にあえてスペースを空けること。これがそもそも勇気がいることですし、チャレンジに必要不可欠なことです。
そして、何かを掴んだなら・・・
離してはいけません。掴んだチャンスを、ただガムシャラにやり切りましょう。時間も、体力も、十分にありますよね。やりたいことを思い切ってやること。それでこそ成長できます。
手放し、スペースを空けることは、勇気のいることです。ですが、大丈夫。
『何もない状態』を嫌うように世界は出来ています。手放せば、その空いたスペースに新しいものが必ず入ってきます。
それを信じて、手放せるかどうか・・・
あなたの覚悟と決意が、試されているだけです。
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