大人になってからの「成長」をちゃんと考えてみた

もっと、成長したい。
昨日より、ちょっとでも前に進みたい。

ほとんどの起業家は、こう思っているはずです。少なくとも、このブログを読んでいるあなたはほぼ間違いなく、成長意欲が高い方。成長したいと、そう思っていますよね??

でも、ちょっと待って欲しいのですが・・・

「成長」という言葉、あなたはどのぐらいちゃんと理解していますか?

言葉を曖昧にすると、行動が曖昧になります。この記事では、『大人になってからの「成長」をちゃんと考えて、まとめてみました。

この記事を読むことで、どの段階の「成長」を目指しているのかをハッキリ自覚でき、あなた自身の成長をより実感することができます。

それが、あなたの次の成長につながっていきます。

大人にとっての「成長」の2つの定義とは?

あなたは「成長」という言葉を耳にして、どんな内容を思い浮かべますか?

一般的には、次のような事柄を想像する人が多いです。

  • 子どもの体が発達すること
  • 抱えている事業が拡大していくこと
  • 人生経験を積み重ねて人として育っていくこと

これら以外の場面を思い浮かべたかもしれません。「成長」という言葉、辞書の定義はどうなっているのでしょうか。手元にある辞書を広げてみました。

1つ目の定義:『人や動物が育つこと。おとなになること。』

2つ目の定義:『ものごとがより大きく発展すること。』

なるほど。いずれも根底には、元の状態よりも大きくなるという共通の意味を見出すことができます。人間の場合は大人になると、太ってしまうことはあっても・・・

身体的に「大きく」成長することはほとんどありません。

大人になったら、成長について「技能的な成長」と「心の成長」の2つの側面から考えていく必要があります。

技能的な成長とは?

私たちが日常生活を送る中で他者から求められていたり、自身で意識したりしているのは「技能的な成長」についてです。簡単に言えば、「できることが今よりも増えること」あるいは、「今よりももっと高みを目指すこと」と考えてもらうと分かりやすくなります。

いくつか具体例を挙げてみましょう。

「TOEICで750点を取れるようになりたい」

「与えられた仕事をもっと効率的に進めていきたい」

「サーフィンを上達させたい」

あなたの望みが、練習や努力によって達成できるようになることと考えましょう。

また、スマホを使いこなせるようになる、大型のバイクに乗れるようになるなど、必要なものを使いこなすことも含みます。

心の成長とは?

「心の成長」は、「技能的な成長」のようにはっきりと目に見える形で感じることはできません。なぜなら、技能を磨いていく中において、自ずと培われていくものだからです。

「やる前からあきらめていたのに、やればできることもあると分かった」

「1つのことに対して継続的に努力していく自信がついた」

「周囲のサポートがあっての自分であることに気が付いた」

技能を身に付けていく過程において、自信がついたり、周りの人々に対する感謝の念が生じたり、いろんな内面の変化が起こります。さらには、世間には多様な価値観があることを知ったり、他者をサポートしたいという気持ちになったりしてきます。

このような変化を「心の成長」と呼びます。データ化することはできませんが、着実にあなたの心に何らかの変化が沸き起こっているのです。

「技能的な成長」と「心の成長」のつながりが大人の成長

技能は、ものごとを遂行する能力の優劣によって簡単に評価が下されてしまいます。技能を高めていくと、しだいに技術が洗練されていきます。しかし、これだけでは一段階上の仕事に達することは難しく、「心の成長」が必要なのです。

技能を高めることばかりに囚われていると、俯瞰して見る機会を失いかねません。ピーター・ドラッカーは、『非営利組織の経営』の中で、次のように語っています。

指揮者に勧められて、客席から演奏を聴いたクラリネット奏者がいる。そのとき彼は、はじめて音楽を聴いた。その後は上手に吹くことを超えて、音楽を創造するようになった。これが成長である。

仕事のやり方を変えたのではない。意味を変えたのだった。

 

つまり、音楽は独りで創るものではなく、周りと協同で1つのものを創造していくことに気付いた、と言えるでしょう。このように、自分自身が仕事に向き合う姿勢や捉え方が新たな枠組みでできるようになってはじめて、オリジナリティが発揮されていくのです。

しかし、その域に達するまでには、しっかりと技能を習得し、磨き上げておくことが大前提です。「技能的な成長」なくして「心の成長」に至ることは難しく、お互いがお互いを必要としています。

このことを雄弁に物語っているのが『王様のレストラン』(フジテレビ 1995年、三谷幸喜原作)の一場面に見られます。

「歌はな、テクニックじゃないんだ、心だ。だけどな、心を表現するにはテクニックが要るんだ」

懐かしい・・・けど、めっちゃいい言葉だと思いませんか??

飽くなき挑戦と継続によって人は成長する

成長のために必要なのが、『挑戦』です。ついでにこの、『挑戦』の意味を辞書で確認しておきましょうか。

1つ目の定義:『強い相手に戦いをしかけたり、試合を申し込んだりすること。』

2つ目の定義:『困難なものごとにいどむこと。』

諸手を挙げて心の底から取り組みたいと望むものではなく、緊張したり、不安を覚えたりしてしまうことが多いでしょう。しかし、挑戦するにあたり大切なことは、「挑戦するという強い意志」「継続」の2つです。

挑戦したいと思った時が始まり!

大きな課題に立ち向かうことが挑戦と言えます。あなたはどんなことに挑戦したいですか?ホントは挑戦したいこと、あるでしょう?

  • 事業を自分で始めたい
  • 仕事で役に立つ資格を取得したい
  • 英語でプレゼンができるようになりたい

上に挙げたように、「●●をしたい!」、「●●になりたい!」は「将来の夢」の1つです。(夢については別の記事で説明しますね)

この「夢に向かっていきたいという意志」がエネルギーの源となります。これがあって、本気で取り組むためのはじめの一歩を踏み出すことができるのです。

到達するまで継続することで成長へつながる

挑戦したいと願うのは簡単に誰でもできますが、遂行するためには多くの努力を必要とします。そのため、単なる思い付きではなく、しっかりと継続的に行動していくことが重要です。

行動を継続しなければ、「達成」にはたどり着きません。経験をしたことがない事、乗り越える事が難しいと思われることに対するものであるため、苦労もあるでしょう。

無理なく継続するために、習慣付けることが大切です。習慣化にするためには、可能な限り行動を簡単にする、環境を整えるなど、「単純に行動するだけ」という状態を作り上げてます。

続ける過程で、たくさんのことを学べるからこそ、『成長』へとつながっていくんです。

おわりに

「技能的な成長」と「心の成長」、この2つの違いを意識するだけでも、あなた自身の現在位置が明確になりますし、努力の観点が明らかになります。

挑戦することで、まずは技能を高めて、一定期間のあとに振り返り「心が成長していること」を実感していきましょう。

このサイクルを永続的に回すことが大人の成長で、個人でビジネスをやっている我々にとっては、永遠のテーマになることでしょう。

サトウと一緒に、成長していきましょう♪


コーチング起業をスタートダッシュしたい方へ


“7つのコーチング基本原則”“3種類のマップ” を手に入れて
最短でコーチングをマスターする方法完全無料で公開します。