コーチングを受けても意味がない人の特徴5選|効果が出ない理由と対策も解説

せっかくコーチングを受けたのに、何も変わらなかった…

そう感じているのは、あなただけではありません。でも、それは”あなたが悪い”のではなく、コーチングの活かし方をまだ知らないだけかもしれません。

今回は、コーチングに効果を感じられない人の特徴と、その対策について詳しく解説します。この記事を読むことで、あなたがコーチングから最大の効果を得るための具体的なヒントが見つかるでしょう。

そもそも「コーチングって意味ない?」と感じる3つの理由

「コーチングって本当に意味があるの?」と疑問に思う気持ちは、とても自然なことです。特に日本では、コーチングに対する誤解や偏見がまだ根強く残っています。まずは、多くの人がコーチングに意味を見出せない主な理由を見ていきましょう。

1. 怪しい・宗教っぽいと感じてしまう

「自分の潜在能力を引き出せます!」「3ヶ月で人生が変わります!」といった謳い文句を見ると、どこか怪しさ宗教的な印象を受けてしまいますよね。

サトウ自身も、初めてコーチングセミナーに参加したときには、懐疑的な印象でした。過度に感情を煽るアプローチや、科学的根拠が薄い主張をするコーチも確かに存在します。こうした経験が「コーチングは胡散臭い」「コーチングは意味がない」という印象につながりやすいのです。

2. 成果が見えづらく、効果が実感できない

コーチングの最大の難しさは、その効果が数値やすぐに目に見える形で現れにくいことです。トレーニングジムなら体重や筋肉量の変化、英会話スクールなら英語力の向上など、明確な指標がありますが、コーチングの場合は違います。

「自己認識の変化」「思考パターンの転換」「行動習慣の改善」といった内面の変化は、すぐには実感しづらいもの。そのため「お金と時間を無駄にした」と感じてしまう方も少なくありません。

3. 高額な費用に見合う価値を感じにくい

良質なコーチングは決して安くありません。一回あたり1〜3万円、3ヶ月プログラムなら20〜50万円が相場です。これは40代会社員にとっても、決して軽い出費ではないでしょう。

「この金額を払って、本当に見返りがあるのか?」という疑問は当然のことです。特に日本では「自己啓発のためにお金を使う」という文化がまだ根付いていないため、高額なコーチング費用に見合う価値を見出しにくい状況があります。

コーチングを受けても意味がない人の特徴【5つの共通点】

では、実際にコーチングを受けても効果を感じられない人には、どのような特徴があるのでしょうか。11年間でのべ500人以上のビジネスパーソンをコーチングしてきた実績から見えてきた、「効果が出ない人」の5つの共通点をお伝えします。

1. 変化を”他人任せ”にしてしまう人

「コーチに何とかしてもらおう」という姿勢でいる限り、コーチングは意味をなしません。これはジムでトレーナーに「痩せさせてください」と丸投げするようなものです。

ある40代のクライアントは、毎回のセッションで「どうすれば良いでしょうか?」と質問ばかりでした。自分で考えるというよりも、「正解」を求める姿勢が強く、結局3ヶ月経っても状況は変わりませんでした。コーチングは「答えを与える」のではなく「自分で答えを見つける力を育む」ものだからです。

2. アドバイスだけを求めてしまう人(コンサルと混同している)

「具体的な解決策を教えてほしい」「業界の知識を伝授してほしい」というニーズでコーチングを受ける方もいますが、これはコンサルティングとコーチングを混同しています。

コーチングは「質問」を通じて、あなた自身の中にある答えを引き出すプロセス。一方、コンサルティングは専門知識に基づくアドバイスが中心です。目的と手段のミスマッチがあると、どうしても「意味がない」と感じてしまいます。

もちろん、コンサルとコーチングを場面に応じて使い分けたり、併用するケースは多いですが、アドバイスだけを求める人には、コーチングは機能しづらいものです。

3. 目標をあいまいにして本音を隠してしまう人

「なんとなくキャリアアップしたい」「もっと自信を持ちたい」といった曖昧な目標では、コーチングの方向性も定まりません。また、建前だけを話し、本当の悩みや弱みを隠してしまうと、コーチも本質的な支援ができません。

ある企業幹部の方は、表面上は「チームビルディングを学びたい」と言いながら、実は「後継者として認められたい」という本音がありました。本当の課題に気づき、正直に向き合えるようになって初めて、コーチングが機能し始めたのです。

4. すぐに結果を求めて諦めてしまう人

「3回受けたけど変わらないから無意味だ」と早々に結論づけてしまう人は、コーチングの効果を感じにくいでしょう。意識や行動の変化には時間がかかるもの。まるで筋トレの効果がすぐに現れないのと同じです。

サトウのクライアントの中にも、最初の2ヶ月は「あまり何も変わってないのでは…」と感じていた方が、3ヶ月目に突然ブレイクスルーを経験し、その後大きく成長されたケースがあります。変化は必ずしも線形ではなく、突然訪れることも少なくありません。

5. やりっぱなしで振り返らない人

セッションで「やってみます!」と意気込んでも、実際に行動せず、振り返りもしないままでは効果は薄いでしょう。コーチングの真価は「セッションの場」よりも「日常での実践と内省」にあります。

毎日5分でも自分の行動や感情を振り返るノートをつける、小さな行動でも継続する、次のセッションまでに必ず一つのアクションを起こす――こうした習慣がない方は、コーチングの効果を最大化できていないかもしれません。

ここまで読んで、あなたはいくつ当てはまりましたか?1つでも当てはまるなら、この記事がコーチングの転機になるかもしれません。

逆に「コーチングが効果的だった人」に共通する3つの姿勢

ここまでネガティブな話が続きましたが、実はコーチングでめざましい成果を上げる人も多くいます。彼らに共通する姿勢や特徴を知ることで、あなた自身もコーチングを有意義なものにするヒントが得られるでしょう。

1. フィードバックを受け入れて即行動できる

「効果的だった人」の最大の特徴は、コーチからのフィードバックや気づきを素直に受け止め、すぐに行動に移せることです。

ある40代の営業マネージャーは、コーチングで「聴く力の弱さ」を指摘されると、翌日から「会議では最低10分は発言せず、メモを取る時間を作る」という小さな行動変容を始めました。わずか2週間で部下からの信頼度が高まり、チームの雰囲気が変わったといいます。

成果を出す人は、「言い訳」や「正当化」ではなく「実験精神」を持っています。「これは正しいかどうか試してみよう」という好奇心が、コーチングの効果を最大化するのです。

2. 自分の内面と丁寧に向き合える

効果を感じた人のもう一つの特徴は、自分の感情や思考パターン、価値観を深く掘り下げる勇気があることです。

「なぜ私はこの状況でいつも怒りを感じるのか」「どうして同じ失敗を繰り返すのか」といった内面の問いかけを避けず、コーチとともに探求できる人は、大きな気づきと変化を得ています。

これは決して簡単なことではありません。自分の弱さや限界と向き合うのは時に痛みを伴いますが、この「内観の力」こそが、コーチングで最も価値ある財産になります。

3. 継続的に自己対話と改善を重ねている

コーチングの効果を最大化している人は、セッションの場だけでなく、日常的に「自己対話」の習慣を持っています

「今日の会議での自分の立ち振る舞いはどうだったか」「あの場面で感じた不安は何が原因だったのか」など、自分自身と対話し続ける習慣が、コーチングの学びを定着させます。

ある企業役員は、毎朝10分間の「自己コーチング」時間を設け、前日の行動を振り返り、その日の意図を設定する習慣をつけました。この小さな積み重ねが、半年後には大きな変化となって現れたといいます。

あなたは日々の振り返りや自己対話の時間を持てていますか?もし持てていないなら、明日から5分でも試してみてください。驚くほどの変化が生まれるかもしれません。

コーチングが意味あるものになるための選び方と受け方

ここからは、コーチングを「意味あるもの」にするための具体的な方法をお伝えします。まず大切なのは、自分に合ったコーチを見つけること。そして、コーチングを受ける際の心構えや準備です。

信頼できるコーチを見極める3つの視点

  1. 実績よりも相性を重視する
    :華々しい実績より、話しやすさや価値観の共有度合いを優先しましょう。初回の無料セッションなどで、「この人となら本音で話せそうか」を感じることが大切です。
  2. 質問の質をチェックする
    :良いコーチは「考えさせられる質問」をします。表面的な質問ばかりのコーチよりも、あなたの前提や思い込みを揺さぶるような深い質問ができるコーチを選びましょう。
  3. フィードバックの具体性
    :「がんばりましょう」「素晴らしいですね」といった抽象的な応援ではなく、具体的な観察や気づきを伝えてくれるコーチが理想的です。

目的別に最適なコーチングを選ぶ方法

コーチングにも得意分野があります。あなたの目的に合わせて選ぶことで、効果は大きく変わります。

例えば、キャリアアップが目的なら、その業界での経験があるコーチや、キャリア開発に特化したコーチングを選びましょう。

リーダーシップ開発なら、組織マネジメントの経験を持つエグゼクティブコーチ。ワークライフバランスや人生設計なら、ライフコーチングの専門家に相談するのが効果的です。

自分の目的を明確にし、それに合ったコーチを選ぶことで、「意味がない」と感じるリスクは大きく減少します。

「まず受けてみる」という現実的なステップ

コーチングは体感しないことには、その効果は感じられません。まずは「お試し」の精神でセッションを体験してみることをお勧めします。できれば、2~3回のセッションを体験するのがオススメです。

1回目は「お互いを知る」時間。2回目に入ってようやく本質的な対話が始まることが多いのです。最低でも2回は体験してから、継続するかどうかを判断しましょう。

また、初めからあまり高い期待を持ちすぎないことも大切です。「劇的な変化」を求めるより、「小さな気づきと行動変容」を積み重ねる姿勢の方が、結果的に大きな成果につながります。

まとめ:コーチングを「意味あるもの」にするのはあなた次第

コーチングが意味があるかどうかは、結局のところ「あなた自身の取り組み方」にかかっています。

コーチングに意味をつくる姿勢
  • 主体的に変わる意思を持つ
  • 本音で対話する勇気を持つ
  • 小さな行動から始め、継続する習慣をつける
  • 自分に合ったコーチを選び、体験してみる

これらのポイントを意識することで、コーチングは単なる「高額な雑談」ではなく、あなたの人生やキャリアを大きく変える転機になる可能性があります。

「本当に変わりたい」という意志があれば、良質なコーチングは必ず意味のあるものになります。まずは小さな一歩から始めてみませんか?


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