フューチャーペーシング活用法 ~将来を先取りして、理想を実現化するイメージの力~

コーチングでは、到達したい「ゴール」を描き、そこに向かって進んでいきます。

同じ目的地に向かうにしても、手書きの適当な地図を使うのか、詳細な情報の載っているGoogleMAPを使うのかで、目的地への到達可能性は変わってきますよね。

当然、明確なGoogleMAPの方が目的地に早く、確実に到達できます

つまり、そのゴールイメージの精度によって、ゴール達成の確率は大きく変わるのです。

パブロ・ピカソ
想像できるものは全て現実なのだ
ジュール・ヴェルヌ
人間が想像できることは、人間が必ず実現できる

イメージの力の偉大さは、様々な偉人も語っている通り。

あなたの目指す、理想の将来をイメージの力で掴み取っていきませんか?

普段の生活の中では、自分の将来を考える機会はそう多くないことでしょう。よっぽど意識的に時間を取らなければ、未来を描く時間は作れません。

サトウが習慣にしている、フューチャーペーシングという方法をご紹介します。

サトウ
フューチャーペーシングを習慣にすれば、ゴールイメージの明確性が圧倒的に高まる。つまり、ゴール達成の可能性がグンと上がるんだ。

1. 将来を先取りする「フューチャーペーシング」とは?

想像を膨らませることの重要性は、様々な偉人も語っている通り。

あなたの将来をイメージの力を使って先取りして、将来の理想像を思い描く方法、それがフューチャーペーシングです。

「理想の将来像」をありありと思い描くことができれば、自分の理想に近づく可能性が高まります。

イメージ先行で、自分の将来の状態を作っていくというアプローチと言うことも出来るでしょう。

フューチャーペーシングとは

フューチャー:未来、将来

ペーシング:相手の話し方や状態、呼吸などに自分を合わせること

つまり、フューチャーペーシングとは、将来の「こうなっていたいと描く自分像」に、現在の自分を合わせていく方法です。

やり方はカンタンです。まず、将来(例えば5年後)の自分自身の状態をイメージします。

そして、5年後の自分になり切って、対話をしていく・・・これだけです。

具体的には何を話すかと言うと・・・

  • 5年後にやっている仕事
  • 得ているモノ、経験、知識
  • 見える風景
  • 感じる音や声
  • 自分自身の状態

などなど。様々な観点で、話しながら自由にイメージを膨らませていきます。

サトウの行っているビジネス系のコーチングを受けている方の場合は特に、得ている「仕事面の成果」に重点を置きつつ、以下の7つのカテゴリを話すことが多いです。

1.経済的な成功
2.事業内容
3.仲間&クライアント
4.場所
5.ライフスタイル
6.健康
7.スキル・知識・教養・マインド

サトウが実施する場合は、どの分野を重点的に話したいかを決めてからフューチャーペーシングを行っています。

また、サトウは空想妄想が大好きなので、話がポンポン出てきます。ただ相槌を打ってもらっているだけでOKなので、相手には基本的には話をただただ聞いてもらっています

そのうえで、もし詰まるようなときには質問して、と予めお願いしています。

NLP(神経言語プログラミング)でもこの方法を使いますね。将来をイメージして、さらに、

・何が見えるか
・何が聞こえるか
・何を感じているか

を深堀りしていくやり方です。

サトウ
こうじゃなきゃいけない!というやり方はない。あなた自身がどうすれば話しやすいかを考えて、やりやすいルールを作ればOKだ。

2. フューチャーペーシングのコツ

フューチャーペーシングは、5分でも10分でもOKです。特に決まった時間はありませんので、思う存分やってもOKです。

とはいえ。将来を思い描くのにも慣れが必要。いきなり30分話せと言われても、止まってしまったり、ぐるぐる同じことを話すだけになってしまうこともあるでしょう。

フューチャーペーシングを効果的にするためのコツを紹介していきます。時間や頻度、ツールなどの観点で見ていきますね。

2-1. フューチャーペーシングにおススメの時間

サトウのおススメは、まず10分から。10分なら、話し慣れていない人でも、さっきの7つのカテゴリを話すだけで、あっさりとクリアできる時間です。

ですから、初めて実施する場合は、まず10分、自分の将来像を語ってみてください。

スラスラ出てくるでしょうか?
案外、詰まって出てこないでしょうか??

最初から出てくる人は、もう少し長めの時間からやってしまってOKです。

逆に、なかなか出てこなかった人は、もっともっと慣れることが必要。自分について考える機会、話す機会を多く持って、話慣れましょう。

2-2. フューチャーペーシングの頻度

頻度は、週に1度でOK。ただし継続的に、習慣的にやっていきましょう。

そして、初回は10分、次回は12分、その次は14分という具合に、10分から2分ずつ伸ばしていくと、無理なく続けられ、かつイメージも膨らんでいきます

最終的には60分を目指していきましょう。

いきなり60分というとつらいようですが、回数にして25回で超える計算です。週1回のペースで半年やると、1時間にたどり着くことができます。

1時間話せるようになるには、よっぽど詳細にイメージ出来なければなりません。

何度も何度も話して、上書きしていくことで、鮮明さを増していきましょう。

2-3. フューチャーペーシングをより効果的にするために

一回やるだけでも、将来をイメージするので気持ちが良いです。が、ポイントは何度も何度も繰り返すことです。

何度も何度もイメージを言葉として発することで、より具体的になって、より詳細に話せるようになるので、より実現の可能性が高まります。

毎回、同じ内容を話すのでもOK! 繰り返し話して、鮮明にイメージすることが目的です。

あと、効果的に行うために、話すことに集中してください。メモは取らない!取っていると、イメージよりも書くことに比重を置いてしまいますから。

サトウは、相手に簡単なメモを取ってもらっています。メモと言っても、単語の羅列。それだけでも、後から見たときに思い出すことができますよ。

サトウ
話し手がメモを取ると、イメージする力が落ちて効率が悪い。メモは相手に取ってもらうか、録音に任せてしまおう。

3. フューチャーペーシングに必要なたったひとつのこと

フューチャーペーシングに必要なのは、たったひとつ。優秀な聞き手です。

聞き手のあいづち、うなずき、うながしがあるから、話がどんどん広がり、素晴らしい未来を描くことが出来るのです。さらに、各分野をより具体的にしていく質問集を事前に準備しておけば、詰まることもなくなり鬼に金棒です。

・・・しかし、それは逆に言えば、しっかりした相手を選んでやらないと効果が低いということです。もっと言えば、あなたの未来が暗く、ワクワクしないものになってしまう可能性すらあります。

優秀な聞き手の条件とは、以下の3つです。

優秀な聞き手の条件
  • 信頼関係があること
  • 親密な関係性が築けていること
  • フューチャーペーシングの趣旨を理解していること

自分の将来、しかもこれから実現していこうという夢を語るわけですから安心して、何でも話ができることが大前提。それがあって初めて効果を得られる方法です。

4. コーチングとフューチャーペーシング

コーチングは、クライアントとコーチが合意したゴールに向かって進んでいきます。その「ゴール」に向かうにあたって・・・イメージをより明確に、より具体的にしていけば、達成に近づきます。

イメージを膨らませることはクライアントにとってのエネルギーにもなりますから、コーチングセッションの中でフューチャーペーシングを行うこともあります。

コーチとクライアントの間には、信頼関係が築けているので、フューチャーペーシングを行う土台はバッチリ出来上がっている状態でスタートできます。

セッションの中で、10分程度の短い時間でやることもあるし、セッション全体をフューチャーペーシングに充てることもあります。

サトウがコーチングセッションで行う場合は、フューチャーペーシングを少し発展させます。具体的には、以下の質問を最後に入れています。

フューチャーペーシングの発展的質問

5年間で、一番変わったところはどこか?変われたのはなぜか?

5年後の自分が、今の自分にアドバイスをするとしたら?

今の自分が、一歩でも前に進められることは何か?

これを問いかけることで、「今の自分」の課題や行動と結びつけられ、行動を加速することができるのです。

おわりに

将来をイメージするのは、誰でも出来ること。しかも、そのイメージの力は偉大です。

理想的な将来を先取りするために、フューチャーペーシングでイメージを膨らませて、膨らませて、ありありと思い描けるようになっていってください。

まずは、最初の一歩。最初の1回、10分間をやってみることからのスタートです。

習慣的に。継続的に。少しずつイメージできる能力を高めていきましょう。


コーチング起業をスタートダッシュしたい方へ


“7つのコーチング基本原則”“3種類のマップ” を手に入れて
最短でコーチングをマスターする方法完全無料で公開します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です