マーケティングコーチのサトウです。
連日報道され続けていた、藤井四段の連勝記録が29でストップしました。
少し寂しい気もしますが、彼に勝った佐々木勇気五段が取り上げられるのは、個人的には嬉しく思います。
彼も、中学生棋士ではないですが、歴代で6番目の若さでプロ入りした早熟型の天才。
激しい攻め味が特徴で、「勇気流」という独自の戦型で勝ちまくっている、注目の若手棋士なのです。
このふたりの対局後の意見交換「感想戦」もなかなか熱いものがありました。
いろいろ考えたところで、実戦で出る指し手は一通り。
その読みの背景を、お互いに披露しあってお互いを高めるのです。
学習には3つのプロセスがあります。
ひとつめは、インプット。
知らないことを見たり聞いたり覚えたり。
知識を習得するというプロセスですね。
全ての経験はインプットであり、今の自分よりも少し高いレベルのものをインプットするのが効果的です。
ふたつめは、スループット。
自分の持っている知識・経験に、新しいものが「インプット」されたときに、頭の中で知識の統合・再構築がなされます。
このことをスループットと呼びます。
「あ!あのときのあれはこういう理由だったのか!」とか、「やっと意味が分かった」というのは、今までの知識と、新しいインプットが統合されて起きることです。
みっつめは、アウトプット。
説明したり、話したり、書いたりして、自分自身の言葉で外に出すという行為をアウトプットと呼びます。
アウトプットするためには、自分自身の言葉に置き換える必要がありますから、より深い理解が必要になります。
理解していないことはアウトプットできません。
このみっつを行うことで、学習が促進されます。
新しい知識を得て、
今までの知識と結びつけて、
それを自分の言葉で説明する。
学習をしても、それを実践する機会がなければ、まだ半分。
誰かに伝える、話す、教えるという行為。
これが、自分自身の理解を深める最大の方法なのです。
アウトプットの機会をぜひ多く持ちたいものです。
将棋で言えば、実戦で指すこともアウトプットですし、感想戦で話すこともアウトプットなのです。
対局後にお互いで検討し合う「感想戦」の文化。
これを広めていきたいなぁと常々感じています。
それでは、また。