コーチング起業をしたばかりの方にとって、集客は最大の課題の一つです。「どうやって始めればいいの？」「実績がないけど大丈夫？」そんな不安を抱えている方も多いでしょう。このQ&Aガイドでは、コーチング初心者が最初の一歩を踏み出すための具体的なアドバイスをご紹介します。
ざっくり見出し
Q. コーチング起業したばかり。集客って何から始めればいいの？
A. まずは「ターゲット」と「届けたい変化」を明確にしよう
集客の、というかビジネスの第一歩は、「誰に」「何を」届けるかを明確にすることです。「みんなの役に立ちたい」という思いは素晴らしいですが、実際には「すべての人」を対象にすることはできません。
例えば「30代の子育て中の女性で、自分の時間が欲しいけれど罪悪感を感じている人」など、具体的なターゲット像を設定すると、その人の悩みや求めている変化が見えてきます。以下の項目を考えてみましょう。
A. ビジネスの土台があれば、発信が迷子にならない
多くの初心者コーチが陥る罠は、集客方法ばかりに目を向けてしまうことです。しかし、ビジネスの土台がなければ、どんなに発信しても効果は限られます。
ビジネスの土台とは以下の4つ。これらを明確にしておくことで、発信内容に一貫性が生まれ、見込み客にとってもあなたの提供価値がわかりやすくなります。
- 支援したい対象（ターゲット）
- その人が抱える具体的な悩み・願望
- あなたが提供できる具体的な変化（ベネフィット）
- その変化を実現するためのプログラム内容（メソッド）
Q. 実績ゼロでも”選ばれる人”になるには？
A. 大事なのは「誰に」「どんな想いで」届けるか
実績がないことを不安に感じる気持ちは自然なことです。しかし、誰しもが実績ゼロからのスタートです。クライアントが本当に見ているのは「実績の数」ではなく、「あなたが自分の悩みを本当に理解してくれるか」という点です。
初心者だからこそ、「誰に」「どんな想いで」サービスを届けたいのかを率直に伝えることが信頼につながります。完璧を装うよりも、学び続ける姿勢や相手のために尽くす誠実さが、実は最大の「信頼資産」になるのです。
A. 自分の体験や変化が”信用の種”になる
コーチとして実績がなくても、あなた自身の人生には価値ある体験があるはずです。それを見せ方をアレンジして、実績のように見せることもできます。あなた自身の人生を振り返り、発信する内容を固めていきましょう。
- あなた自身が乗り越えてきた課題
- 学んだことによって得られた気づきや変化
- 実践して効果を感じた方法
これらを具体的に言語化し、発信することで「この人には理解力がある」という信頼の種が生まれます。重要なのは、一歩先を行く案内人としての姿勢です。
Q. SNS・ブログ・紹介…初心者がやるべき集客方法はどれ？
A. 「自分の強み」と「続けやすさ」で選ぶのが正解
集客方法はひとつではありませんし、どれを選べば正解…ということもありません。大切なのは、あなた自身の強みや性格に合った方法を選び、その手法を日々継続し続けることです。
例えば、あなたが文章を書くのが得意なら、ブログやnote、電子書籍の執筆が有効でしょう。人との対話が得意であれば、Instagramやストーリー発信で共感を得ることもできます。
関係性構築が得意であれば。セミナーや交流会を開催して、既存の人脈からの紹介を繋いでもらうという手法も考えられます。
どの方法も「続けられる」ことが最も重要です。無理して苦手なことをするよりも、あなたの強みを活かせる方法で一貫性のある発信を続けることが成果につながります。
A. 最初は”広く浅く”より”狭く深く”が結果につながる
初心者がよくやりがちなのは、複数のSNSやブログなど、あらゆる方法に手を出してしまうことです。しかし、リソースが限られている起業初期は、ひとつの方法に集中して深堀りする方が効果的です。
Instagramに集中するなら、毎日1投稿を3ヶ月間続ける、ターゲットとなる10人のアカウントと毎日交流するなどをタスクとして定め、それを日々実行に移していきます。
このように、一つの方法に集中することで、その場での存在感と信頼関係が構築されます。
Q. SNSを使った発信って、何を投稿すればいいの？
A. まずは「ストーリー型」投稿で共感を得よう
SNSで効果的なのは、あなた自身の経験や気づきを「ストーリー形式」で伝えることです。特に初期段階では、ハウツーや教える内容よりも、共感を得られる内容が信頼構築に役立ちます。
- あなたが抱えていた悩みや課題
- その課題に取り組む過程で得た気づき
- 実践したことで起きた変化や結果
- 今ではどのように感じているか
このようなストーリーは「この人は私と同じ経験をしている」という共感を生みます。似たような境遇からどう変わっていったか…そのストーリーに興味を持ってもらうことで、より強固な信頼関係を築くことができます。
A. 共感→信頼→相談→体験セッションの流れをつくる
効果的な集客は、単なる「投稿」で終わらせるのではなく、そこから個別相談などへと自然な流れで次のステップに導くことが大切です。
- 共感を呼ぶストーリー投稿（悩みの共有）
- 価値ある情報の提供（解決のヒント）
- 相談できる場の提供（コメントやDMでの対話）
- 体験セッションの案内（より深い支援の提案）
この流れを意識した投稿計画を立てることで、見込み客との関係性が自然に深まります。
Q. 無料でできる集客ってありますか？
A. 「体験セッション」は最強の無料オファー
コーチング初心者にとって、最も効果的な集客方法の一つが「無料体験セッション」です。これはお互いにとってメリットがある方法です。
クライアント：リスクなく価値を体験できる
コーチ：実践の場として経験を積める
双方：有料プログラムへの自然な流れができる
特に初心者の段階では、たとえ有料化できなくても、この体験を通じて得られるフィードバックや推薦の言葉が、次の集客につながる貴重な資産となります。
A. DM不要！”受けたくなる”導線の作り方
多くのコーチが「DMください」と呼びかけますが、実はハードルが高いのが現実です。より効果的なのは、見込み客が自然に「受けてみたい」と思える導線を作ることです。
お申込み・お問い合わせのハードルが可能な限り下がるよう、入れて欲しい4つの工夫をお伝えします。
- 体験セッションで得られる具体的なメリットを明示する
- 過去の体験者の声や変化を共有する
- 申し込み方法を簡単にする（プロフィールリンクからすぐ予約）
- 「先着3名様」など限定感を出す
そして、この動線ができたら、SNSなどで募集を告知していき、申し込みページ（ランディングページ：LP）にアクセスを集めていきます。
Q. 最初の1人を集客できた人って、何をしたの？
A. 🔸SNSゼロから1名成約！30日で結果を出したAさんの行動リスト
コーチング起業後、わずか30日で初めてのクライアントを獲得したAさんの事例をご紹介します。Aさんは元々SNSをほとんど使っていませんでしたが、次のステップで成果を出しました。
- 自分が解決したい課題（子育てと仕事の両立）を明確にした
- 自身の経験をストーリーとして5つの投稿に分けた
- 毎日同じ悩みを持つ人のアカウントを5つ見つけて交流
- 2週間後、「子育てママの時間管理無料相談会」を開催
- 参加者3名のうち1名が有料プログラムに申し込み
重要なのは、Aさんが「完璧なプロフィール」にこだわるのではなく、クライアント候補の方と真摯に対象者と向き合い、具体的なアクションを続けたことです。
A. 「怖い」を超えた瞬間に、集客は動き出す
多くの初心者コーチが集客で躓く最大の理由は「怖さ」です。「批判されるかも」「自分には価値がないかも」という恐れが行動を止めてしまいます。
しかし、最初の一歩を踏み出した人に共通しているのは、この「怖さ」を認めつつも行動することを選んだという点です。完璧を目指すのではなく、「不完全でも一歩踏み出す勇気」が最初の集客成功への鍵となります。
Q. 自分の”価値”をどう見つける？
A. コーチは「商品」ではなく「変化」を売っている
コーチング初心者がよく抱く不安の一つが「自分には売れるものがない」というものです。しかし、コーチングで本当に売っているのは「商品」ではなく「変化」です。
- 今の状態から理想の状態への変化
- 見えない可能性への気づき
- 行動を阻む障壁の取り除き
- 目標達成のための具体的な道筋
これらの「変化」に価値を見出すクライアントは必ず存在します。大切なのは、あなただからこそ提供できる独自の視点や支援方法を明確にすることです。
A. まずは”自分自身が変わったこと”を言語化しよう
売れるものがないと感じるなら、まずは自分自身の変化や成長の過程を振り返ってみましょう。特にコーチングでは、自分自身にコーチをつけて、「クライアントとして起こしたブレイクスルーを語れるか」が大きなポイントとなります。
あなた自身の変化を、言語化していきましょう。
- 過去のあなたはどんな悩みを抱えていましたか？
- それをどのように乗り越えましたか？
- その経験から得た最大の学びは何ですか？
- 今のあなたは過去と比べてどう変わりましたか？
これらの質問に答えることで、あなたの中にある「価値」が見えてきます。そして「私もそこにいました、そして乗り越える方法を見つけました」と伝えることで、最初の信頼関係が生まれるのです。
Q. 集客を”仕組み化”するにはどうすればいい？
A. 「発信→信頼→体験→申込」までの導線を設計する
集客を一時的なものではなく継続的な流れにするには、明確な「導線」を設計して、各ステップを着実にこなしていくことが重要です。
- SNSやブログでの価値ある情報発信
- 無料のPDFやチェックリストなどの提供
- メルマガやLINE登録への誘導
- 定期的な価値提供と関係性構築
- 無料セミナーや体験セッションの案内
- 有料プログラムの提案
より詳細は別の記事でもご紹介していきますが、ここで大事なのは各ステップで「次の行動」が明確になっていること。見込み客が自然に次のステップに進みたくなる流れを作りましょう。
A. LINEやブログで”見込み客リスト”をつくる方法
集客の効率化に欠かせないのが「見込み客リスト」の構築です。これはSNSのフォロワーとは異なり、あなたから直接コミュニケーションを取れる大切な資産となります。
まずは、ご自身のLINEの友達を洗い出して、そこも「見込み客リスト」に加えましょう。ただし、既存の知り合いは上限が限られていきますよね。新期のお客様とも出会うために、リスト構築（リストビルディング）にも力を入れていきましょう。
- ブログやSNS読者向けの「特典PDF」を用意する（メールアドレス登録で提供）
- LINEの友達登録者限定の「無料コンテンツ」を準備（LINE友だち登録時の自動返信で無料コンテンツ配布）
- 特定のテーマに関する「無料メール講座」を提供→ゆくゆくステップメールに合流する
まずは小さいながらもリストを構築していきましょう。そして、そこに対して新しいオファーや体験セッションの案内を直接届けることができ、集客の効率が大幅に向上します。
Q. 今すぐやるべき、最初の一歩は何ですか？
A. 「誰に」「何を届けたいか」を1枚の紙に書き出す
行動を始める前に、まずは明確な方向性を定めることが重要です。1枚の紙に次の項目を書き出してみましょう。
- あなたが支援したい人（できるだけ具体的に）
- その人が抱える3つの悩みや課題
- あなたが提供できる3つの変化や解決策
- その人に届けたいメッセージ（100字程度）
まずはライバルとの比較ではなく、じぶんのやりたいことをこの「1枚シート」にまとめましょう。そして、どんな発信をすべきか、どんな言葉で伝えるべきかを明確にしていきましょう。
A. そして、”未来の1人”に向けて今日から発信を始めよう
計画や準備も大切ですが、最も重要なのは「行動を始めること」です。まずは「未来の1人目のクライアント」を想像し、その人に向けて今日から発信を始めましょう。以下のいずれかを行うことをオススメします。
- あなたの専門分野に関する気づきを1つSNSに投稿する
- 過去のあなたへ送りたいアドバイスを文章にまとめる
- 解決したい課題について5分間の音声や動画を録画するあなたの知識や経験は、必要としている誰かの助けになります。
完璧を目指す必要はありません。大切なのは「続けること」です。最初の一歩を踏み出し、フィードバックを得ながら少しずつ改善していくことで、必ず集客の流れは生まれていきます。
あなたの知識や経験は、必要としている誰かの助けになります。その一人に出会うための一歩を、今日から踏み出してみませんか？
