貧しい農夫がある日、
飼っていたガチョウの巣の中に
キラキラと輝く黄金の卵を見つけた。
最初は誰かのいたずらに違いないと思い、
捨てようとしたが、
思い直して市場に持っていくことにした。
すると・・・
夜分に失礼します、サトウです。
「7つの習慣」には、
本編の「習慣」の話に入る前に、
こんな寓話が出てきます。
これこそが、
コーチングと密接にリンクする、
P/PCバランスという考え方です。
P:成果(Production)
PC:成果を生み出す能力(Production Capability)
どういうことかと言うと・・・
寓話の続きを読んで下さい。
ーーーーーー
最初は誰かのいたずらに違いないと思い、
捨てようとしたが、
思い直して市場に持っていくことにした。
すると、卵は本物の純金だった。
農夫はこの幸運が信じられなかった。
翌日も同じことが起き、
ますます驚いた。
農夫は、来る日も来る日も
目を覚ますと巣に走っていき、
黄金の卵を見つけた。
彼は大金持ちになった。
まるで夢のようだった。
しかしそのうち欲が出て、
せっかちになっていった。
一日一個しか手に入らないのがじれったく、
ガチョウを殺して腹の中にある卵を
全部一度に手に入れようとした。
ところが腹をさいてみると空っぽだった。
黄金の卵は一つもなかった。
しかも黄金の卵を生むガチョウを
殺してしまったのだから、
もう二度と卵は手に入ることはなかった。
ーーーーーー
この寓話では、
P:成果 =金の卵
PC:成果を生み出す能力 =ガチョウ
として描かれています。
成果(金の卵)を焦った農夫は、
成果を生み出す能力(ガチョウ)を殺して、
結局、成果が出る可能性を潰してしまった。
そんなお話です。
ここで重要なのが、
============
能力がなければ、
成果が生み出されない
============
という構図です。
成果を出すためには、
その能力がある必要があるんす。
そりゃそうですよね。
ガチョウがいなければ、
卵は絶対に生まれないわけです。
コーチングでは、
ゴールに向かってセッションを進めますが、
ゴールは成果(=金の卵)です。
ですが、その成果のためには、
能力が備わってることが前提です。
ゴールは、今の延長線上に無い、
高いところに設定するので・・・
当然、
「能力を備える」というプロセスも
必要になります。
コーチングでは、
クライアントのゴール達成と、
ゴール達成能力を高めること、
この両方に視点を置いて、
セッションを重ねていく必要があります。
そして、このP/PCバランスには、
もうひとつの解釈があるんですが・・・
それはまた、明日、お伝えしますね。