セルフコーチングは機能しない?効果的な方法と落とし穴

『コーチング』って、絶対コーチが必要なんですか??

先日、そんなことを聞かれました。自分自身にコーチする『セルフコーチング』という方法があります。

今日は、セルフコーチングについてご紹介します。メリットとデメリット、その両面を見ていきましょう。

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-目次-
1.『セルフコーチング』には向いている人・不向きな人
2.そもそも『コーチ』とは!?
3.良いセルフコーチング、ダメなセルフコーチング
 3-1.機能しないセルフコーチング
 3-2.機能するセルフコーチング
4.おわりに

1.『セルフコーチング』に向いている人・不向きな人

“答えはクライアントの中にある”

“クライアントを100%信じて、クライアントから答えを引き出す”

コーチングに興味を持って、コーチングを学んでみると、そんなことを言っている人がいたり、書籍に書かれていたりします。こう聞くと、こんな疑問が出てきます。

『だったら、自分でそれを引き出せればいいんじゃないの?』

『コーチなんて雇う必要、あるの?』

その疑問はごもっとも。自分で出来て、しかもそれがコーチを雇うのに近い効果を得られるのであれば、わざわざお金を払ってまでコーチをつける必要はないと思いますよね。

結論から言うと。

自分自身にコーチする『セルフコーチング』という方法があります。

ただ、セルフコーチングができる人と、できない人がいます。

もう少し言えば、セルフコーチングに向いている人と、向いていない人がいる、と言ってもいいでしょう。

端的に言えば、セルフコーチングに向いている人の条件は・・・

  • コーチングを理解している人
  • 自分の状態を理解している人
  • セルフコーチングを行うための準備が整っている人
  • 自分一人で自由に考えるのを苦にしない人

です。それ以外の人は、あんまり向いていないです。ちなみに私は、向いていない人です。最後の「自分一人で」が、当てはまらないから。。。

人と話していることで、どんどん発想が膨らむタイプだから、ですね。

向き・不向きの理由を詳細にお伝えする前に、前提となる『そもそもコーチって何だっけ?』というところを再確認するところから、はじめます。

2.そもそも『コーチ』とは!?

そもそも『コーチ(Coach)』は、馬車の意味です。なんで馬車を使うかと言えば、行きたい目的地に早く、安全に到達するため。現代でいえばタクシーみたいなものです。

例えば外国に旅行したようなとき。

道も方向もわからない。でも、行きたい場所は決まっている。地図を見ながら歩いて行って、時間も労力も無駄にかけるより、確実に早くたどり着きたい。だからみんなタクシーを使うわけです。

逆に、家の近所のスーパーに行くような、行き慣れた場所にはわざわざタクシーは使いませんよね。

そこから考えると。

『コーチ』とは、ビジネスやプライベートで、『行きたい目的地』に行くために存在しています。つまり、『成し遂げたいゴール』を達成するためのもの、なのです。

そして、そのゴールは、今の自分で簡単に達成できるものではなく。

自分にとって未知なこと、知らないこと、チャレンジなことのときに利用するものなのです。

普通の生活の範囲内にあるゴールなら、近所のスーパーにタクシーを使わないように、わざわざお金を払ってまでコーチをつける必要がありませんよね。

また、『コーチと話してスッキリしました!』という類の、『お悩み解決系のコーチ』は本来のコーチングではありません。

大きなゴールに向かってのアプローチではないからです。悩みに対する相談・援助は、『カウンセリング』の領域なので、コーチングとは違います。

※コーチングをより詳細に知りたい方は、コーチング総合案内の記事群を読まれることをおススメします

3.良いセルフコーチング、ダメなセルフコーチング

“答えはクライアントの中にある”

“クライアントを100%信じて、クライアントから答えを引き出す”

冒頭のこれらはもちろん、ある意味では正しいコーチングの姿です。コーチはクライアントに指示したり、何かを教える存在ではありません。

ですから、『クライアントが答えを出す!』ことは、確かに、もっともなように聞こえます。

でも、これは実は・・・コーチングの一面しか見ていません。成し遂げたいゴールにチャレンジするのに、『クライアントの中に答えがある!』のは正しいのでしょうか?

3-1.機能しないセルフコーチング

クライアントの中に答えがあるか・・・? そうとは限らないはずです。

何故なら、チャレンジをするゴールを設定しているから。クライアントが考える材料すら持っていないことだって、十分考えられます。

そんな状態では、答えを引き出すだけのコーチングでは、全く機能しません。

コーチ『どうやったらいいと思いますか?』

クライアント『それを知ってりゃ自分でやってるよ!』

通常のコーチングであっても、こんなことにもなりかねません。こんな状態では当然、セルフコーチングだって機能しません。

本来のコーチングは、『ゴールを達成するために、クライアントの行動を促進すること』に主眼を置いて進めます。行動が全ての結果を作り出すので、いかに行動させるかをコーチは考えています。

そのためには、クライアントから答えを引き出す『だけ』ではなく、

情報提供するし、
アドバイスするし、
ブレインストーミングするし、
リクエストするし・・・

色々な方法があります。クライアントの状況を見て、どういうセッションが効果的なのかを考え、クライアントとコーチの二人でセッションを作っていきます。

だから、こういう色々なアプローチ方法を知らないと、セルフコーチングは機能しません。

そして・・・

今、自分はどんな状態で、課題は何か。どういう方法を行えばアイディアを出せるのか、あるいは、アイディアを絞り込めるのか。

自分自身の状態を詳細に理解していなければ、セルフ・コーチングは機能しません。

逆に言えば、ここを100%理解していれば、機能するかもしれません。・・・が、私の経験上、自分のことを客観視して100%理解するなんて、まず無理ですよ。

『私は大丈夫!』と思う人もいるかもしれませんが・・・

断言します。それは「思い込み」です。自分自身をビデオで撮って、見てみれば分かりますよ。視線、姿勢、声のトーンの変化・・・見え隠れする不安や恐怖、期待感。

そんな多くの情報を無意識で発信している、あなたの知らないあなた自身に、必ず出会います。客観的に見ればよくわかることも、自分ではわからないものです。

自分自身を客観視するのは、思っているより難しいことなのです。

3-2.機能するセルフコーチング

という具合に、『ゴールを達成するために、行動を促進すること』という観点では、セルフコーチングは機能しづらいです。

が・・・。比較的機能しやすいセルフコーチングもあります。それは、

『どんな自分になっていたいか』
『10年後の自分を思い描く』
『その時、手にしているものは・・・』

とかの、『ゴールセッティング』や『ビジョンメイキング』。

これらなら、比較的効果を発揮することでしょう。将来をいい気分で思い描いて、それを形にしていく作業・・・これなら、一人でも出来そうですね。

でも、2つ注意点があります。

ひとつめ。セルフコーチングでは、『思う』だけでとどまりがち。コーチに対して『話す』こととは、重みが全然違います。口に出すことで、より思いが強力になりますが・・・セルフコーチングでは、そこを得るのは難しいかもしれません。

ふたつめ。準備はしっかりしてください。「適切な質問集」は最低限作っておきましょう。考える明快な切り口を持っていないことには、同じことだけをぐるぐる考える、堂々巡りになりかねませんから。。。

プロのコーチは、事前に考え尽くされた『適切な質問集』をいくつも持っています。それを、必要に応じて使い分けるから、効果の高いコーチングが提供できるのです。

4.おわりに

というわけで。セルフコーチングについてお伝えしました。

ひとりでやる分には費用も掛からないし、好きなときに出来るし。もちろん、いい面も多いです。

そのうえで、セルフコーチングを機能させるには、2点は最低守りましょう。

効果的な『テーマ』を設定することと、そのための準備をしっかり行うこと、です。

でも、本音を言えばおススメは、やっぱりコーチをつけることですよ。やれば分かりますが・・・「人と話す」ことでしか得られないものが、結構大きいですから・・・

それについてはまたの機会に、お伝えします。

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