クライアントの状況は常に変化する。フィードバックとコーチの視点

コーチングでゴールセッティングを行った後、着実にゴールに向かうためには、行動し続けることが必要です。しかし、ゴールに向かうその道のりは一定ではありません。常に状況が変化し、それに順応する形で人の状態も変化していきます。変化し続ける状態の中にあって、ゴールを達成させるために必要なのは、一体どのようなことなのでしょうか? 
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ゴールに向かい始めると状態に応じて変化が生じる

ゴールを設定するとは、「いつまでに」「こうなっていたい」と具体的に決めることです。コーチングではゴールや目標を大きく設定し、ある程度の時間をかけてゴール達成のために行動を重ねていきます

行動を重ねる中で、人はあることに気づきます。それは、ゴールに向かっていくその途中で、気持ちやモチベーションに変化が現れるということです。十分なモチベーションと意識・やる気をもって始めても、小さな結果に満足してしまったり挑戦する勢いが減ったり、あるいはうまくいかないことが続いてやる気がしぼんでしまったり・・・

チャレンジしようとしているあなたには、様々な変化が待っているのです。人間ですから、その状態の変化は当然のことなのです。大切なことは、その変化をあらかじめ知っておき、それにうまく対応できるかどうかです。状態が変化すれば、ゴールへのアプローチ法も変わって当然なのです。

もしも、自分の状態の変化に気づくことすらできないなら、ゴールを達成することは難しくなります。状態の変化に呑まれ、行動がストップしてしまうことでしょう。

コーチは行動促進のプロですから、おおよそ想定される状態の変化を知っています。だからこそ、先にそれを回避するか、その状態が現れた初期の段階で軌道を変えるようにし、行動が停滞しないようにできるのです。

よくある変化・・・行動の停滞期とゴール達成の直前・直後

例えば・・・そうですね。行動を始めたばかり、初期段階を例にとって説明します。

ゴールを設定し、それに向けて行動を開始した直後は、往々にして小さいながらも成果が出ます。新しいことを始めてしばらくのうちは、どんどんと吸収する時期ですから、自分の成長も実感できます

この期間はまだ「元の自分」との変化が小さいので、思い切った行動も取りやすく、恐れを抱くことはありません興味・好奇心が勝ち、行動できるので、成果を手にしやすい時期なのです。

しかし、ある程度の成果を手にした頃、停滞期に入ることが多いです。

小さな成果に満足したり、本格的に「元の自分」と決別するような行動レベルを求められ、行動を続けるのが辛くなってきたり。高かったモチベーションも、最初ほどはなくなり、落ちてくるのです。

時期を同じくして成長曲線の踊り場(プラトー)にも入り、やっても上手くいかない、学びが成果に直接つながらない、という体験をしていくのです。

いずれも成長の途中に必要な過程なので、「そういう時期もあるさ」と知っていれば、乗り越えられるのですが・・・

そのことを知らずに目の前のことばかりを頑張りすぎて、かつ結果が出ないと・・・行動をやめてしまったり、やめないまでも、以前の気持ちは持続できなくなったりします。

こういう気持ちの変化は、あらゆる状態で起こり得るのです。

ゴール直前になると気持ちが緩んで本来の力が発揮されなくなり、未達で終わってしまうのも多く見られる傾向です。

逆に、ゴール直後に燃え尽きてしまって次の行動に起こせなくなるのも傾向としてあります。

コーチは、常にクライアントを見ているので、そういう状況に陥らないように、行動し続けて結果を出せるように、クライアントを導いていくのです。

コーチングで結果が出るのは、そういう余計な障害をコーチが排除して、クライアントが常に行動し続けていられるからなのです。

行動を続けるうちに習慣化するのはいいことです。しかし、それが「慣れ」であるのにもかかわらず、「チャレンジ」と感じ続けることによって、他のことをチャレンジしなくなる甘えが出ると、それが停滞につながることもあります。

成果を出すためには、安定感や停滞感を取り払いましょう。それらを取り払ってアクセルを全力で踏むからこそ、ブレイクスルーを起こすことができるのです。

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ゴールを達成させるために、高い視座を持つ

ゴールを達成させるためには、停滞感を取り除く必要があるとお伝えしました。

停滞感は、目の前のことにしか目がいかなくなったときに顕著にあらわれます。ゴールを常に意識し、少し高い視座で見つめなおしてみるのも一つの手段です。

ゴールに向かう道は一つではありません。ゴールへの目標を設定していたとしても、道を歩んだことで、その目標が適切ではないことに気づく場合もあります。違和感のある目標を目指しても、無駄になってしまいます。常に適切な目標であることを確認したうえで、それを達成し続けていけば、最終的にはゴールをクリアしていけるのです。

例えば、登山初心者がエベレスト登頂を目指したとしましょう。しかし、標高8,848メートルの山を登るには、さまざまな条件をクリアする必要があります。登山初心者はそもそも、エベレストに入山することすら許可されていませんから、経験を積むのが前提になります。精神的にも肉体的にも万全の準備をして臨まねば、挑戦の機会すら得られないのです。

体力作りの一環として歩行訓練などを行ったり、富士山に登ったり、登山家に話を聞きに行ったり・・・最終的なゴールに導かれる目標を設定し、一つずつクリアしていくことが必要です。富士山に満足することなく、エベレストを常に意識して、日々を過ごすのです。そうすることで、いつしかエベレスト登頂が現実的なものとなり、挑戦する機会を得られるでしょう。

コーチの視点とフィードバックの効果

コーチングでは、フィードバックのスキルがあります。クライアントの状況を感じ取り、それをそのまま伝えるというものですが、実はフィードバックこそが最重要のスキルとも言われています。

特に社長・経営者・役員クラスになると、ありのままのフィードバックを返してくれる機会というのは少ないものです。客観的に自分を見せられて、それをありのままに返してくれるというところに価値を感じて、コーチングを受けるという方も多いのです。

コーチは行動促進のプロです。クライアントの置かれている状況と、クライアントのセッションでの状態と、それをフィードバックしたときの反応という3つの視点から、必要な情報提供や勇気を与え、行動変容を促すことができます。

モチベーションが下がっているなら、ヴィジョンを明確にしてアクセルを踏ませる勇気を取り戻します。やりすぎのために健康を阻害している兆候があるなら、無理にでも休むように提案したりもします。

これらの全ては、クライアントとコーチで合意したゴールを達成するという、共通の目的のために行われるのです。

ゴールにコミットしているコーチングだからこそ、価値があり、成果が生まれるのです。

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